膵頭十二指腸切除との比較からみた膵全摘術後短期の栄養学的指標の検討

文献 文献
Reading Time: 約 < 1

結論

膵臓全摘術は術後合併症が少なく,術後の短期的な栄養学的指標の推移も,合併症のない膵頭十二指腸切除に比較して遜色ないと考えられた.

緒言

膵全摘術(以下TP)では膵臓の内·外分泌機能を喪失するが, これに伴う栄養 |状態への影響に関するコンセンサスはない. 

目的

同一期間内に施行された膵頭十二指腸切除術(以下PD) とTP後の栄養指標や術後経過などを比較検討した.

方法

2015年3月から2017年2月までに施行したTP群11例とPD群46例を対象とし、①血清アルブミン値, ②小野寺のPNI, ③CTでの肝臓のHU値, ④第3腰椎レベルでの左右大腰筋面積の合計を主検討項目とし,術前,術後1.3.6ヵ月で評価した. 【結果】 TP群ではClavien-Dindo分類でⅢ以上の術後合併症を認めなかった.両群間での手術時間出血量,術後在院日数に有意差を認めなかった.術後6ヵ月以内のTP群での① ~④の減少は, PD群に比べて有意に少なかった一方,合併症のないPD群とTP群とを比較すると①~④の変動に差を認めなかった. 

管理人の都
管理人の都

読む前のイメージでは膵臓全摘の方が評価項目の成績が悪いと思いましたが、逆でした。PDの方が膵臓が残るので、膵液に起因する合併症が多いのでしょうか。

外科と代謝・栄養 2018 年 52 巻 5 号 p. 259-265

コメント

タイトルとURLをコピーしました