食道癌術後縫合不全治療におけるCaHMB-.-L-アルギニン.-L-グルタミン配合飲料(アバンドTM)の有用性の検討

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要旨

結論

アバンド™は食道癌術後縫合不全の治療期間短縮に寄与する可能性が示唆された。

目的

食道癌術後縫合不全におけるCaHMB . L-アルギニン、L-グルタミン配合飲料(以下、アバンド™と略)投与の有用性につき検討した。

対象及び方法

2003年1月から2014年12月の期間に食道切除,胃管再建術を施行した食道癌205症例において、アバンド™を手術日の14日以上前から術後にかけて周術期栄養療法に追加したアバンド群55例と、非投与症例(対照群) 1 50例における縫合不全発症率を検討した。また、保存的に治癒が得られた縫合不全症例19例(アバンド群8例と対照群11例)における縫合不全発症日数、縫合不全治癒までの期間、合併症などにつき後方視的解析を行った。

結果

両群間における縫合不全発症率に有意差は認めなかった(アバンド群14.3%、対照群7.3%.P=0.1 1 5),縫合不全治癒期間はアバンド群で13.5 ± 14.3日であり、対照群の35.0± 17.4日と比較して有意に治療期間が短かった(P=0.043). 

管理人の都
管理人の都

縫合不全の予防効果は無かったが、発生してしまった時の治療期間は短縮できるかもしれない という論文です。単一の特殊な栄養素で臨床アウトカムが出る事はほとんど無いと私は思っていますので、タイトルを見たときに心が躍りましたが、アバンドに含まれる特殊な栄養素はグルタミン・アルギニン・HMBの3種類でした。やはり、縫合不全が起こる前から栄養介入が重要と私は思っています。

日本静脈経腸栄養学会雑誌32(2) : 983-987 : 2017

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