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【面接内容】病院栄養士の採用面接のなかみ【質問公開】

面接

栄養士として働いてはいるけど、大病院で栄養管理がしたい!。でも、面接がむつかしい。栄養士専用の面接対策本も無いし、どんな準備したらいいのか・・・。

こんな悩みを抱えている栄養士向けの記事です。本記事では、総合病院、大きな病院の採用面接に実際に私がされた質問を載せています。

面接の対策は大まかに「人事担当の事務職」と「栄養部門の責任者」この2点です。

目次

人事担当からの質問と対策(事務職)

人事を担当している面接官(事務職員が多い)からの質問は転職に関するテンプレート的な質問が多いです。

質問された内容

  • 志望動機をもう一度教えてください
  • 志望動機はそれだけですか?(私が上記の回答をした後)
  • 長所と短所を教えてください
  • 今の職場にはもう転職の事は言いましたか?
  • 給料が下がる可能性がありますが構いませんか?
  • 新卒に比べてあなたを雇うメリットを教えてください
  • これだけは他人に負けない所を教えてください
  • 「なんでも聞き入れてしまう」短所とは?(履歴書に書いた私の短所に対しての質問)
  • 大きな病気はあるか?健康状態はどうですか?
  • もう一度自己PRをお願いします
  • 長所を教えてください
  • 最後に質問はありますか?

どれも「転職の攻略本」に書いてある事ばかりです。自分が提出した履歴書(職務経歴書含む)の深堀りができる事、自分の客観視が出来ていればOK

事務職は履歴書を見て質問をしてきますので、履歴書を書くときから面接対策は始まっています。深堀できる事のみを書けば履歴書からの質問には回答できそうです。

栄養部門責任者からの質問と対策(管理栄養士・医師)

栄養部門責任者からの質問は、栄養士としてどの程度仕事が出来るか具体的に聞いてくる傾向です。

質問された内容

  • 栄養スクリーニングの方法を教えてください
  • 栄養管理実施の件数、栄養指導の件数
  • 新しい事を覚えてもらう事になりますが、大丈夫ですか?
  • 管理職の仕事はしたことがありますか?
  • どのような診療科を経験されましたか?
  • 募集要項に書いてある日からの勤務は可能か?
  • もし上司(医師などの他職種も)と意見が違った場合、どうしますか?
  • 今(前職)の職場は患者と触れ合う時間があるか?
  • 栄養士として、出来ることと出来ないことを教えてください
  • 採用になった場合、当院でどのような仕事がしたいか、キャリアの計画を踏まえて教えてください。

並べてみると項目はそんなに多くはありませんね、これで3病院分です。

対策としては、普段から下記の2点を意識していれば、面接準備しなくてもスムーズに回答が出来ると思います。

  1. 自分の仕事のスタイル
  2. 病院栄養士の仕事の全体像、その内で自分の立ち位置。出来ることと出来ないこと、経験したこと
1.自分の仕事スタイル

自分の仕事のスタイルとは、報告はどうしているか・困難なミッションを指示されたときにどうするか等、すこし抽象化して意識しているといいですね。正解はありません。

質問に対する私の回答です。回答例ですね

面接官もし上司(医師などの他職種も)と意見が違った場合、どうしますか? 
みやこ自分の意見は伝えます。しかし、自分の意見を伝えた上で異なる判断をされても仕事はベストを尽くします。仮に、私の方が正しかったと後で分かっても「ホラ、僕の言った通りだ」とは言いません。

この回答は実際に面接で言った内容です。面接官が自分より年上だったので自分に判断の裁量が無い場合を想定しています(上司だから当たり前ですが)。

2.病院栄養士の仕事の全体像、その内で自分の立ち位置。出来ることと出来ないこと、経験したこと

普段自分が仕事をしている施設のローカルルールだけでは無く、栄養士業界の全体像や常識を理解しているかです。

質問に対する私の回答です。

面接官:栄養スクリーニングの方法を教えてください(前職の病院)
筆者:スクリーニングはSGAを用いて入院時の全患者に行われます。高度不良と判定された患者のうち、除外基準に該当しない患者がNST対象となります。日々の入院患者は約〇人、そのうち〇%がNST対象となります。私はそのうち〇件を担当してきました。
面接官:そうなると、NSTの件数は週に〇〇件くらいですか?
筆者:おっしゃる通りです。300床の病院ですので、全国的には少ないと考えています。少ない理由としては・・・(以下具体的な質問と回答が続く)

回答は事実を伝えるのが最重要、そこに自分の考えを少し添えるのが良いと私は思っています。

普段の仕事をするだけではなく、職場の背景を知っていると厚みのある回答が出来ます。具体的な数字や業務の目的を理解している必要がありますね。

栄養業界の全体像は学会誌や臨床栄養関係の雑誌、研究会・学会への参加、多施設の栄養士とのコミュニケーションで理解。自己研鑽を普通にしていれば大丈夫

その他、テクニック・心構え等

その他、私のテクニックや心構えを示していきます。転職に慣れている人には不要かも

  • 持っていないスキルを聞かれたら、出来ないと返答。面接合格がゴールではない。自分を大きくみせて採用されてもお互いに不幸になるだけ
  • 一番マッチングしていると考えられる人が採用されている。落ちたのは自分の人格のせいではない
  • 面接が終われば、すぐに質問された内容を記録、次回につなげる。回答の反省もする
  • ノックの回数や荷物を置く場所は重要ではない。マナーは足きりに引っかからない程度のチェック。
  • 緊張していても大丈夫
  • 「最後に質問はありますか?」に事前準備しない。面接内容で勝手に出てくるし、準備しないとそれだけ真剣になる
  • 「分かりません」の一言では済ませないが、質問の主旨にそわない回答は長々としない

バケツ回答方法

分からない・知らない質問が来た時の対処法です。

目の前にバケツが数個並んでいるのをイメージして下さい。バケツにはラベルが貼られています。ラベルの内容は「栄養管理」「栄養指導」「調理」「仕事のモットー」等の話題です。バケツの中にはこのラベル(話題)について、自分が出来る話が詰まっています。

分からない・知らない質問が来たら「答えにはなっていませんが・・」といってバケツをひっくり返す(話題をだす)。バケツの数は多くなくて良い、ラベルの選定は慎重に。

おわり

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