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【体験談】病院栄養士の資格4つをまとめた

管理栄養士として病院で働き始めて、仕事にも慣れてきたしスキルアップもかねて資格をとりたい。でも、資格って沢山あるし、費用なども含めてどれが自分に合っているか分からない

こんな向上心はあるけど、迷っておられる栄養士さんにおススメのまとめ記事です

以下の項目でまとめていますので、資格取得を目指す判断材料にしていただければ幸いです

  • 認定団体
  • 難易度
  • 受験資格
  • 筆記試験
  • 費用
  • 上位資格の有無

この記事を書いている私の栄養士歴は約15年で保有資格は下記の通り

  • 病態栄養専門管理栄養士/がん病態栄養専門管理栄養士
  • NST専門療法士/臨床栄養代謝専門療法士
  • 調理師
目次

メジャーな資格

私がよく見聞きする、メジャーな資格を紹介します。

難易度は資格条件・筆記試験を含め勝手に判断しました。管理栄養士の国試を★5、自動車免許を★1として相対的に評価しました。資格の受験条件満たしている人から見た難易度です。

費用も記載しますが条件によってかなり変動します(学会に入会済み等)ので、ご注意下さい

受験を考えている方は必ず受験資格をご自身で確認して下さい

NST専門療法士

  • 認定団体:日本臨床栄養代謝学会(通称JSPEN)
  • 難易度:★4 やや難しい
  • 受験資格:経験年数5年以上、単位取得、実地修練(学指定の病院で研修)、教育セミナー等
  • 筆記試験:あり、マーク式
  • 費用:初期58,000円~(認定料・受験料・教育セミナー・実地修練)、維持費・更新あり。
  • 上位資格:あり

受験資格が結構ややこしいです。実地修練中に症例報告を行いますので、他の資格と同様で症例の検討はしないといけません

地域にもよりますが、実地修練を行っている施設が限られているので、そこが一番の壁だと私は感じました。

筆記試験の対策は試験半年前から30~60分/日程度して合格出来ました。過去問などのテキストが充実しているので、試験勉強の方針は立てやすいです。30人以上の受験した人を知っていますが、落ちてしまった人は一人。合格発表を見ているとチラホラ落ちていますが、勉強を継続できれば通るいった印象

上位資格として、領域別に9種類の臨床栄養代謝専門療法士があります。

栄養士以外の職種の方も取れる資格。持っていると病院の就職に有利と思います。

病態栄養専門管理栄養士

  • 認定団体:日本病態栄養学会
  • 難易度:★4 やや難しい
  • 受験資格:経験年数3年以上、学会会員歴2年以上、症例報告、単位取得、教育セミナー等
  • 筆記試験:あり、マーク式
  • 費用:初期35,000円~(受験料・教育セミナー料)、維持費・更新あり。
  • 上位資格:あり

NST専門療法士は資格取得後に学会入会が必要ですが、この資格は入会してから2年以上の会員歴必要です。取得にかかる総費用額が少し分かりにくいです。

実地修練が無いので、時間をかければ取れる印象の資格です。

筆記試験の対策は試験半年前から30~60分/日程度して合格出来ました。テキスト1冊を把握するだけで取れるので試験勉強の方針は立てやすいです。15人程度の受験した人を知っていますが、落ちたのは一人。ほとんど落ちない印象

上位資格として、がん・腎臓・糖尿の3領域での専門管理栄養士があります。

管理栄養士だけが取れる資格なので、資格保有人数はNST専門療法士より少ないですが、病院栄養士の業界では有名な資格です。持っていると病院の就職に有利と思われます。

糖尿病療養指導士(CDEJ)

  • 認定団体:日本糖尿病療養指導士認定機構
  • 難易度:★3 普通
  • 受験資格:経験年数2年以上、通算1,000時間以上の指導経験、他多数
  • 筆記試験:あり、マーク式
  • 費用:不明、維持費・更新あり。
  • 上位資格:なし

2019年時点で資格保有者が1万9千人と大人数です。糖尿病に限定している資格とはいえ、患者さんの人数が多く、栄養療法が重要な疾患ですから栄養士の世界のみならず医療業界では有名です。

筆記試験は聞いた話ですが、病態栄養専門管理栄養士より簡単との事でした。

費用は筆者が受験していないので、申し訳ないのですが分かりません。

持っていると、糖尿病の栄養指導に力を入れている病院への就職は有利と思います

ひと昔前では、NST専門療法士、病態栄養専門管理栄養士、糖尿病療養指導士が3種の神器とか言われていましたね

調理師

  • 認定団体:厚生労働省(各都道府県)
  • 難易度:★2 やや簡単
  • 受験資格:実務経験2年
  • 筆記試験:あり、マーク式
  • 費用:6,100円~(受験料)、維持費・更新なし
  • 上位資格:なし

費用が他の資格より安く維持も楽です。

難易度は管理栄養士国家試験をクリアして、実務経験が2年ある私から見て「やや簡単」です。対策としてはテキスト1冊を読むだけでした。筆記試験が年に複数回あるのでチャンスも多いです。

一般的に広く知られている資格なので知名度は高いですね。病院への就職に有利にはなりますが、「厨房がある程度分かる」という意味であって、栄養士のコア業務からは外れていますので影響力は上で挙げた3資格より低いと思われます

その他の資格

臨床栄養に関わる資格

糖尿病療養指導士のように、各領域が認定する資格があります。自身の興味がある/担当している分野を検討してはいかがでしょうか。

心不全療養指導士

リハビリテーション栄養指導士

肥満症生活習慣改善指導士

腎臓病療養指導士

栄養士会の認定する専門管理栄養士

臨床栄養師

臨床栄養師は私の周辺では知名度が低かったため、取っていませんのでこの項に載せました

その他、臨床栄養に近い資格

医薬品登録販売者:ドラッグストアで一部のお薬を販売できる資格。管理栄養士とダブルで持っている方が多い印象。具体的には一般用医薬品(第2類・第3類に限る)を販売できる。都道府県が試験を行う国家資格

健康運動指導士:フィットネスジムや特定保健指導での仕事をされている栄養士が持っている印象。糖尿病の運動療法に詳しくなりたいために取る病院栄養士もいますね。

NR・サプリメントアドバイザー:機能性食品やサプリメントについての資格。臨床栄養協会が認定している。

資格全般について私の意見

自分が所属している職域、興味があり所属している学会などの団体が認定している資格を取ればいいと思っています。

結果的に就職活動に有利になりますが、採用側としては「この資格の受験レベルを担保している」以外は判断が出来ません。就職活動のために、いきなり新しい資格を取る事は費用・時間の割にあまり効果がないと思います。

病院の栄養士に転職するための対策記事はこちら

とはいえ、資格取得の過程で勉強はするので、体系的な知識や自分に足りない知識が補えるので資格は目的に応じて取ればいいのではないでしょうか。

おしまい

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